音楽とわたし。【運命の出会い♡】と思ったり、【もう嫌だ!】と別れたいと思ったり(笑)
波瀾万丈な音楽と私について、書いてみました^^
4歳でピアノと出会って音楽に興味を持つようになります。最初はグループレッスンだったのですが、自己表現する事に貪欲だった私はすぐに個人のレッスンに切り替えました。
そこで、厳しい先生の指導がありコンクールで入賞したりしながらも得意な事ではあるけど音楽が嫌いになった時期に入りました。中学生になる頃には音楽を辞める!と決めますが、母の猛反対にあいます。笑
ケンカしながらも中学校でも部活は結局吹奏楽部に入部。仮入部で目にしたドラムを叩く先輩の姿を見て、あれやりたい!と思ったのです。
その後中学校3年間は吹奏楽部でパーカッションを担当する事になり、この事で音楽好きな気持ちを取り戻します。
部長も務めるようになり、この3年間で音楽熱を取り戻した私は今度は息を使った楽器がやりたい!と思い、見た目も音もかっこいいサックスをやる!そしてこれでプロになる!とサックスをやる前から決めます。笑
ここからが私のサックス人生の始まりです。
高校の仮入部でサックスを希望するも、なんと!希望者が多くてオーディションをする事になります(泣)最初に訪れた大ピンチ!
ほとんどの子が中学時代からサックスをやってきた経験者。
その中一人だけ初心者で楽器も持っていない私。
どう考えても不利な状況です。
でも、そこで私は諦めなかったんですね〜。
もうやる前からサックスで生きていく事を決めていたので、諦める選択肢は無く、当時負けん気が強かったのもあって奇跡的にオーディションに合格できました。
がしかし、ここから辛い時期がやってきます;;。練習しても上手くなれない暗黒時代。。( ;∀;
今までやってきたピアノやパーカッションはそこまで苦労せずに演奏できていました。
でも、サックスは音は出るけど
良い音が出ない!
息が続かない!
リードミスや雑音がする!
といった奏法上で必要な基礎がなかなか身に付かなかったのです。
出したい音や表現したいイメージだけはしっかりあるだけに、このギャップと周りのサックスメンバーとのスキルの差も歴然で比べては落ち込み、初めて音楽で挫折感を味わいました。
それはやがて劣等感へ変わり、自分が得意だと思っていた音楽自体にコンプレックスを持つようになってしまいました。
それでも、決めたから!という理由と情熱で頑張り続けます。(今なら無理だわ。すごいな当時の私。笑)
もちろん進学も音楽大学しか考えていませんでした。o(>Д<;o)=3=3=3
そんな受験準備期にストレスからか病気にかかります。身体からのSOSですね。今思えば、そら病気にもなるわ・・と自分でも思います^^;
受験はそんな中行われ、なんとか洗足学園音楽大学に合格する事ができました。
ここではサックスの生徒も多く一学年40人ぐらい。そこでもまた競い合い上達するために練習を一日10時間以上する生活でした。。汗
今となってはこの練習時間は効果的では無いと言えますが、当時はそんな頑張り方だったんですね~。
大学2年生になる頃、新たな先生と出会いました。一度アカデミーでレッスンを受けた時に直感的に「この先生に習ったら上達できる気がする!」と感じた私は、大学の先生に正直に話して2人の先生に師事し始めました。
そこからは、両先生の的確なアドバイスや音楽的なアドバイスのおかげで、ただただ毎日夢中になって練習し、着実にステップアップしていきました。
そのおかげで在学中に受けたコンクールで入賞する経験もし、大学内での評価もいただき卒業試験では最高位の成績で卒業することができました。
この経験で、努力は報われるという事、
自分にも出来るという自信を取り戻します。
卒業後はカルテットで活動したり、ソロでリサイタルをしたり、フランスに数回レッスンを受けに行ったり、クラシックにどっぷりハマっていた私。
ですが、30歳を目前に自分の本当にやりたい音楽って、何だろう?このままで本当に良いのかな?と、音楽の方向性に迷い始めました。
そんな時にフランスに一人で行き、私の先生の留学時代の先生(つまり、先生の先生!)にお会いする事ができ、演奏を聴いて頂ける機会に恵まれました。
憧れの方の前での演奏はとても緊張しましたが、
「ビアン!(いいね!)」とおっしゃって下さいました。
そう言われても、自分ではいい演奏が出来たとは思えなかったので、素直に受け取れず、私の心はもやもやしてました。
そんな様子を見て先生が
「何か悲しい曲を演奏してみて?」
「・・・?」 (・_・;)
よくわからないまま、短調の曲を演奏しましたが
「違う。そうじゃなくて、悲しい曲を演奏してみて?」
と先生。
何がなんだかわからないなと感じながら、頭も真っ白になった状態で即興で悲しい曲を演奏しました。
演奏後に先生が
「今度は明るい曲を演奏してみて」と続けます。
また、即興演奏で返す私。
演奏が終わったあと先生がニコッとしながら
「観客は君のそういう演奏が聴きたいんじゃないかな。」
と仰ったのです。
その瞬間に涙が流れました。
今まで手応えを感じられず、自分がこれからどうやって音楽で生きていこうか見失っていた答えが、全てその一言に集約されていたように思います。
そこから帰国し、音楽スタジオが付いたシェアハウスに住み始めました。そこでは、プロのミュージシャンはごくわずかで、趣味で音楽をやっている方が多く住んでいました。
クラシックをやってる人はほとんどおらず、スタジオにドラムが置いてあるせいかバンドをやっている方が多かったです。
それでも音楽が好きっていう共通のものがあり、シェアメイトとよくスタジオに入ってはセッションして遊ぶようになります。
ここで私の即興力が鍛えられ、様々なジャンルの音楽に触れる機会となり、今の私に繋がる大切な時間を過ごすことができました。
フランスでレッスンを受けてからもう数年経っていましたが、じわじわとこの即興を通じて音楽を拡めていきたいと願うようになります。
そこからは視界が開けたように即興音楽にのめり込むようになり、シェアメイトとJAZZフェスにもオーディションに受かり出演する経験もしました。
現在は鎌倉に移り住み、鎌倉や湘南エリアを中心に即興LIVEやアドリブ講座を展開しています。
サックスは好きだけどなかなか上手になれない!という方へも、私の苦労して乗り越えてきた経験から、様々な角度でアドバイス出来るため、ありがたいことに、個人レッスンでも生徒さんに喜ばれています。
また、自分を最大限表現する、即興演奏にも力を入れていますので、
「かっこいいアドリブをやってみたい!」
「自分でもアドリブを作れるようになりたい!」
という方へも、レッスンや、特別講座にて指導しております。
「即興演奏は言葉ではない会話のようなもの。
その独特なコミニュケーションで得られる喜びをたくさんの人に体感してもらいたい。」
そんな思いで活動しています。